注文数が減少中

注文数が減少中

Uber Eatsの注文数が減った理由

大きな理由は、コロナ禍の収束による外出自粛の緩和です。
コロナ禍の最中は外出を避けるために家で食事をする人が増加し、それがUber Eatsなどのフードデリバリーサービスの需要を急増させました。
特にレストランやカフェが営業自粛や時短営業を余儀なくされた時期には、Uber Eatsは多くの人々にとって手軽な食事の手段となったことは記憶に新しいでしょう。

しかし、感染状況が改善しレストランやカフェが通常営業を再開すると、多くの人たちがふたたび外食を楽しむようになりました。
その結果、家での食事需要が減少しUber Eatsの注文数もそれに比例して減少したのです。

もう一つの理由は、物価高騰による消費者の節約意識の高まりです。
ここ最近、戦争や原油価格の高騰、円安などの影響で、日常生活のコストが上昇し続けています。
特に食品価格の上昇は家庭の食費に直接影響を与えていますが、それが節約意識を高める要因となっている点に注目です。

節約意識が高まれば、決して安価ではないフードデリバリーをわざわざ頼もうと考える人が少なくなるのも当然と言えます。
したがって、物価高騰が進むにつれてUber Eatsを利用するよりも自炊する方がいいと考える人が増え、その結果Uber Eatsの注文数減少につながっているわけです。

競合の急増

Uber Eatsは2021年時点で日本国内のフードデリバリー市場シェアで約50%を占めており、圧倒的なトップシェアを誇っています。
しかし、出前館やmenu、Woltなどの競合他社もシェアを伸ばしており、市場は競争が激化している状況です。
競合他社は、いずれもUber Eatsにはない独自の強みを打ち出しています。
老舗の出前館はもちろん、飲食店との直接契約にこだわったmenu、スタイリッシュさと迅速な配達で注目を集めるWoltといったように、それぞれに特色があります。

1社のみでUber Eatsに対抗できるところはまだないとしても、各社が強味と弱味を補完し合い、市場は多様化を示している状況なのです。
消費者にとって選択肢が増えることはありがたいことですが、Uber Eatsとしては注文数の減少に直結する大きな課題です。

現在のUber Eats配達員の報酬相場

Uber Eatsの配達員の報酬は、配達にかかる時間や距離、インセンティブの有無で左右されるものの、1件あたりおよそ300円~350円程度です。
この金額でも1時間に3~5件の配達をこなすことができれば、時給1,000~1,500円程度は稼げます。

ただし、実際にはそれほどテンポよく注文が続くことは稀です。
また、配達エリアによって注文数は大きく異なります。
このように考えると、時給換算したときのUber Eats配達員の平均収入は時給600円前後と言えるのではないでしょうか。