Uber Eatsの配達員が言う「スリコ」とは?
Uber Eatsのスリコとは、1件あたりの配達報酬が300円となることを指します。
100円玉が3枚でスリーコイン、略してスリコです。
以前の配達報酬体系では、配達距離によって報酬が決まっていました。
しかし、2021年5月に導入された新しい配達報酬体系において、配達距離だけでなく配達の時間帯や地域、注文数などの要素も考慮して報酬が算出されるようになりました。
その結果、配達距離が短い場合や注文数が少ない時間帯や地域では、それまでと比べて報酬が非常に少なくなり、最低ラインである基本報酬額しか支払われないという事態が続出しているのです。
その基本額が300円であり、この金額が適用されるケースが増えていることがUber Eatsの配達員で話題になっています。
スリコの原因、つまりUber Eatsの報酬が少なくなったことの原因ですが、Uber Eats自体からはそのことについての具体的な説明はありません。
ただ、やはり配達員の増加による供給過剰が一つの原因だと考えられるでしょう。
コロナ禍においてフードデリバリーの需要が高まったことで、「Uber Eatsは儲かる!」と多くの人が配達員に登録しました。
その結果として配達員の数が増えたわけですが、Uber Eatsの配達自体はそれほど難しいことではありません。
健康な体と自転車があり、基本的な人との受け答えができる人であれば誰でも始められるでしょう。
しかし、その仕事ができる人がたくさんいれば報酬が安くなるのも当然です。
配達員にとっては歓迎すべき現象とは言えませんが、Uber Eatsとしては、これまで破格に高い報酬を支払っていただけで減額もやむなしとの考えなのでしょう。
配達員ができるスリコ対策
配達報酬は、時間帯や配達距離によって大きく異なります。
そのため、単価の高い時間帯や配達距離の注文を狙うことで収入を上げることができます。
具体的にはピークタイムを狙うのが効果的です。
また、配達スキルを高めることもおすすめです。
スキルアップして効率的に配達できるようになれば、スリコを脱することも可能でしょう。
具体的には、地理に詳しくなり、目的地までスムーズに移動できるようになることで多少の収入アップが期待できます。
とはいえ、稼働できる時間は人によって違います。
ピークタイムだけ稼働するというわけにはいかない人も少なくないでしょう。
結局、個々の配達員ができることは限られています。
となると、インセンティブを狙うために配達員としての評価を高めることに力を入れるしかないでしょう。
Uber Eatsでは、時間帯や地域、配達員の評価などによってインセンティブが付与されることがあります。
インセンティブは配達報酬に上乗せされるため、これによって収入を増やすことが可能です。