24時間営業になってからどんな変化があったか?
Uber Eats(ウーバーイーツ)では、2023年8月に24時間営業を開始しました。
これで24時間利用することができると同時に、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員は24時間働くことができることになります。
この24時間営業の導入によって、純粋に「働く時間が増えた」という変化がまず見られます。
これまでは9~24時の営業時間内で働く形でしたから、「自分の自由な時間にUber Eatsで稼ぐ」と言っても限界がありました。
昼間の仕事を持っている人なら、終業後の限られた時間に働く形になっていたわけです。
しかしこの24時間営業の開始によって、朝早く働くという選択肢ができました。
例えば朝早く起きてUber Eatsでひと働きした後、昼間の仕事をして終業後にまたひと働き、なんてことも可能になりますし、夜は思い切ってオフにしてゆっくり過ごす、または友人と過ごす時間を確保するといった融通がきく働き方ができるようになりました。
ただ一方で、まだ24時間営業を開始しているエリアは大都市圏を中心に限られており、全国一律に導入されているわけではありません。
ですから、多くのUber Eatsの配達員にとってはそれほど環境に変化が生じていないという面もあるのです。
これまでUber Eatsの配達員として働いてきた人はすでに生活サイクルが確立されていますから、24時間営業になったところで無理に変える必要はない、と判断するケースも多いようです。
働ける時間が増えたのと、実際には働く時間を増やしたり変えたりするのとはまた別の話、という面もあるのでしょう。
ただし、メリットとして夏場の日中の暑さを避けることができる面があります。
温暖化の影響もあって日本の夏が年々耐え難い暑さになっているなか、猛暑を避けて深夜に働くことができる点は体調管理などの面も含めて見逃せないメリットと言えます。
これがどれだけ配達員の働く環境に変化をもたらすかは、まだまだこれから見えてくる段階なのでしょう。
オーダーのバラエティはまだまだ少ない状態
そしてもうひとつ、24時間営業になってもオーダーのバラエティはまだまだ少ない状態が挙げられます。
Uber Eatsが24時間営業を決定しても、実際にサービスを利用している現場ではまだまだそれに十分適応できていない面がある、といったところです。
そもそも深夜に営業している店がまだまだ少ない状況のため、自然とオーダーのバラエティもなかなか増えず、仕事の範囲も狭くなってしまうのです。
このようにUber Eatsが24時間営業に踏み切ったのは大きな変化と言えますが、現場レベルではまだまだその変化の影響が及んでいない状況と言えます。
もう少し時間を見て、どれだけ24時間営業が普及するのか注意して見届けたいところです。