交通事故を起こしてしまったら

交通事故を起こしてしまったら

被害者になった場合

Uber Eatsの配達をしていると、交通量の多い道路で走ることが多くなります。
夜の時間や混雑している時間帯等に配達があると、たくさんの自動車やバイクが走る中で自転車を漕いでいくことになります。
そうなると、どうしても交通事故に巻き込まれるリスクも出てきますので、細心の注意を払って配達をしなければなりません。

万が一事故に遭って自分が被害者となってしまったら、通常の交通事故と同じ扱いで考えることができます。
相手の自動車もしくはバイクの運転手が加入している保険を利用して、治療費や仕事ができない場合の損害賠償などを補償してもらいます。
まずは、病院で治療をした際にかかった費用を保険会社に請求して支払ってもらうことになります。
その後、治療がどれほど続くか、仕事ができない日数がどのくらいになるのかに応じて、慰謝料や休業損害補償などの費用を請求します。

注意点としては、相手のドライバーが加入している保険を確認する時に任意保険に加入しているかどうかをはっきりさせることです。
というのも、自賠責保険だけでは損害賠償額のすべてをカバーできないことがあるからです。
もし任意保険に入っておらず、治療費などの請求金額が任意保険会社ではカバーできないとなると、その差額については加害者本人に請求することになります。

通常、仕事中の事故については労災保険があり、相手が補償してくれない時などに保険金をもらえます。
しかし、労災保険は雇用者向けの保険でUber Eats配達員には適用されません。
そのため、民間の傷害保険や個人事業者向けの労災保険などに入って、自分の身を自分で守る手段を講じておくことも重要です。

加害者になってしまった場合

自分が歩行者や自動車などに追突して、物損や人身事故を起こしてしまった場合、当然配達員が相手に対して治療費や、壊した物の補償、損害賠償などをしなければなりません。
ここで問題となるのが、自動車と違って自転車で配達をしているので、自転車向けの損害保険に加入していない配達員が多いということです。
高額の損害賠償となると、個人で支払いをするのは厳しく大変な目に遭うリスクが生じます。

そのため、Uber側では配達員に対して民間の保険会社の保険に自動加入することとしています。
配達リクエストを受けてから配達の完了後15分後までに起こった事故について、対人と対物の補償がなされます。
特に配達員が自分で申し込んだり保険料を支払ったりする必要はなく、Uber側が負担してくれています。
もし事故を起こしてしまったら、すぐにサポートセンターに連絡しましょう。

ただし、配達依頼を遂行していない間に起こした事故についてはこの保険で対応できませんので、個人で負担しなければなりません。
これとは別に自分でも自転車向けの傷害保険に加入することも検討しましょう。